❸性被害に遭った女性の叫び
【憤怒の体験談。生声を目の当たりにして】
冒頭で私は頻繁に裁判の傍聴をしていると書いたが、 ある事件の性犯罪に遭った被害者が読み上げた手紙に胸が苦しくなったことが忘れられない。
クラスで人気があり、 明るく活発で大学生になる事を夢描いていた17歳の女子高生は夕方、人気の無い道端で犯人に押し倒され、 腹を蹴られ服を破られた。そして「 挿入を受け入れるか俺の陰部を口に含むか選べ」と脅された。
女の子はどちらも拒否し、乱暴されながら「殺してください」 と犯人に泣いて懇願したという。
私はその告白に声を失った。
あまりにも衝撃的な体験談だったのだ。
彼女には学校に好きな人がいた。
なのに無理矢理変質者に犯された自分が汚らしく思えたのが殺してほしいと言った理由だったという。
手紙を読む声は感情を堪えられずに震え泣いていた。
彼女はその日以来学校に行けていないという。 家から出るとどこからかまた犯人が現れるんじゃないかと怖くてたまらないのだと。
彼女の明るい未来はひとつの性犯罪によって破壊された。
彼女の傍らに居た検事の女性もうつむいて泣いていた。
傍聴席も静かに彼女の叫びに近い声に耳を澄ました。
私は自分の娘がもしこんな目に遭ったら悔やんでも悔やみ切れないだろう。被害者は法廷で二度殺されるのだ。 もしやられたら生涯を掛けて犯人に復讐するとここに誓う。
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※最終更新日2022年3月2日